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ほんのすこしの言葉

ポツリポツリと話すのが好き。

あんまり話しすぎるのは、自分が未熟だと露呈しそうで。



詩的に言葉を紡ぐのが好き。

その方が、心の海が広がるから。




# by nenet_boni | 2018-02-07 22:07

なにいろ

「よるの月は しろ」と君が言う。
「ゆうがたの太陽は オレンジ」 と私が答える。

「ひるの太陽は あか」と私が言う。
「はやいあさの空は あお」と君が答える。

「ぼくのハートは 虹色」と君が言う。
「わたしのハートは ピンク」と私が答える。

「泣きたくなったら いつでもあげる」と君が言う。
「虹色のハート 」と私が答える。

こちらに伸びた君の手は、
あたたかくってほんのりピンク。



⋆息子との会話から



# by nenet_boni | 2018-02-07 21:55

文化的なものに触れたいと思うとき

だれが読んでいるのかも分からないこのブログを、今日も更新する。


谷川俊太郎展に行った。

谷川さんの言葉に包まれて、本当に行ってよかった。
子連れで見て回るにはなかなか大変だったけれど、旦那さんとの連携プレーにより、なんとか満足するかたちで全ての作品に触れられた。

モニターが壁四面に横並びで設置してある真っ暗な部屋の中でコーネリアスの音に合わせて
「かっぱ」の一文字一文字がモニターに順番に映し出され、音読される作品は、子ども達は「こわい」と言って外へ出てみては、また部屋に戻るというのを繰り返してて「こわいもの見たさ」を体現してた。


帰ってきてからというもの、谷川さんの詩集を引っ張りだして読み耽っている。


相変わらず仕事はツライし、どうしたら改善できるか試行錯誤の日々であるので、
そんな状態の時、どうやら自分は文化的なものに触れたくなるらしい。


昨日今日は完全に谷川さんのおかげで生き長らえている。


今夜もことばに包まれて寝ます…

# by nenet_boni | 2018-02-07 00:00

本気で失う覚悟があれば、本気で欲しいものが手に入る説

旦那さんは、今でこそ家事に子育てに大変協力的で頼り甲斐のあるカッコいい男なのだけれど、つい最近まで、ほんのつい最近まで、そこまでそんなんではなかった。

私は出産をしてから長らくそのことで悩み続け、
でも当時は頭で理由を見つけては、自分を説得させて、今のこの環境は仕方がないのだとムリヤリ納得させていた気がする。

仕事が忙しいから、とか。
残業が多くて深夜帰りだから、とか。
私は時短勤務で必ず時間には帰るんだから、とか。
私は母親なんだから、とか。

そういう思考で自分を無理に納得させていたんだ。
ほんとは手伝って欲しいのに。
なにも言わなくとも、自主的に動いて欲しかったのに。
私を、助けて欲しかったのに。


自分の苦しさの原因はいくつかあったのだろうけど、
旦那さんに対してこじれた思いがあるということは、だいぶあとになってから気づいた。

やってもらわないと、ダメになると思った。
というか、もう半分くらいはダメになっていたから。
気がつかずにいる彼に対して、もう終わりにしたいと思った。
もう、終わってもいいと思った。

限界だった。


私は口下手だから、メールで文章にしてから送った。
このことでたとえ終わったとしても、自分の思いを無視できないところまで来ていたから、思ったことをそのまま送った。
返事なんかなくてもいいと思った。

だけど、結果的にはそのメール1通で彼は変わった。

週に一度ノー残業デーを作って早く帰ると。
その日は子ども達の迎えを自分がやると。
洗濯は今後ノータッチでいい、と。
家事も育児も積極的に関わると。

メールを送った日の夜、いつもよりだいぶ早く帰ってきた彼は開口一番そう言った。


自分がいつも期待してきたこと以上のことに驚いた。
もう少し様子を見ようと思った。
彼を信じてみようかなと思った。


言ってよかった。結果論かもしれないけれど。
本気でぶつかって、本気で伝えてよかったと思う。


自分の願いを無視せずに、きちんと掬って伝えること。
自分の願いは小さなことでも溜めたりせずに叶えていくこと。それが大切で、それが必要なんだということに、今更ながら気がついた。


なにも言わずにただ耐えて、伝えることもあきらめて、これは仕方がないからと心を大切にせず思考を優先する結果は、いい方向には働かない。

悩み続けていた、あの頃の自分を思い返すとなにが腹が立つかって、なんにも言わずに自分を大切にしなかった自分に、一番腹が立つ。
もっとさ、嫌なことは嫌って、助けて欲しい時には助けてって、無理なものは無理だって、頑張りすぎずに言えば良かったんだよ。限界までなんか溜めずにさ。


…それを思うと今の職場はやっぱり我慢の元凶な気がしてて、我慢し過ぎない方が身のためかなとも思う。
頑張らなくてはいけないシーンは、人生の中でも多くあると思うけど、そこの判断が今なのかどうなのか。
自分の些細な声も拾うのもどこまで拾えばいいものか、悩むに悩む。

ただ、あとから思い返した時に「あの時あぁしていれば」だけは避けたいから、やっぱり心のままに行きて行くのが正解なんだろう。

# by nenet_boni | 2018-02-04 01:31

ルーツを知ることは、その人そのものを理解すること

音楽を愛する人の話を聞くのが好きだ。

ラジオからふと流れてきたニールヤングのOnly Love Can Break Your Heart

サニーデイサービスの曽我部さんがゲストで来ていたラジオ番組。

「ロックって派手にするって感じがあるけど、ニールヤングは地味で、そこが逆に引っかかった。」

と話されていた。

「高校生の時に初めて聴いて影響を受けたロックミュージシャン」と言っていた。


サニーデイの音楽との共通項を見つけた気がして嬉しい気持ちに。


番組内では、ニールヤングの他にもエリオットスミスのSay Yesだとか、セックスピストルズの Anarchy In The U.K.なんかも流れたりして、たまらない選曲に小躍りした。


その人の、ルーツを知ることに高い関心がある。
その人が何を聞いて何を思って何を作りたいと思って何を作ったのか。
どんな衝動が沸き上がったのか、作品が生まれる瞬間のことに、とてつもない興味がある。


曽我部さんのインタビューは、居酒屋で話しているような空気感で、ラフな、思っていることそのまま話すような、そんな内容を話していて、自分は公共の電波を通じてただ会話を聞いていただけなんだけれども、意識の中では参加していたような、そんな気にもなった。

音楽を愛する人の話を聞くのが好きだ。


私は音楽が好きだから、
だから音楽を愛する人の話を聞くのが好きだ。

# by nenet_boni | 2018-02-03 22:28